観終わった直後。私はTwitterでこうつぶやいた。
「告白」やっと見た。終わった後椅子から立ち上が れないような走り回りたいような。鼻血だしそうな叫びたいような。なんか凄かった。執念的なものを感じた。
感
想はやっぱりほんと、こんな感じ。
これでもかと続けられる復讐とか、色んな角度から繰り返される告白とか、ドがつく程綺麗なカットの連鎖とか、曇
天から最後に太陽が除く流れの組み立ての妙とか、偏執的なまでのこだわりが見える。
やっぱ松さん天才とか、子供たちも上手いとか、役者の
演技ももちろん良かったんだけど、私はこの作品、一人の人間の内面世界のように見えました。
というか、自分の内面かも(笑)?
私
は自分でも30代半ばの今も大人になり切れてない、所謂アダルトチルドレンな自覚がアリアリなので、中学生たちの「くだらない」「必死な奴うざい」「いじ
めカッコわるい」「俺はもっとできる」「そこはかとなく死にたい」「なりすまし」「バカを演じる」そういうのが理解できて、かつこの作品世界での大人側の
感情、「子供大事」も「仕事がんばろう」も「家事がんばろう」も「ケータイばっかいじってるガキ共うぜえ」ももちろん判るというわけで、感情移入のしどこ
ろが多すぎ。
しかも逐一共感したものを最終的には全部が全部叩き壊されるような感覚で、とにかく観た後にどっと疲れたのです。
視
覚的な演出による感覚の揺さぶりと、会話・独白から受け取る感情の揺さぶりで、帰宅途中は身も心もぐらっぐらでした。
登場人物の年齢幅が
ぐっと狭い(唯一の完全なる被害者である愛美ちゃんを除けば中学生と先生と母と新任先生だけに等しい)のも効果的というか、共感のしやすさを助けていたの
かも。ぐっと大人な人が一人いたらきっと散漫な映画になっていたような。(原作では出てくるのかもしれませんが、映画としては)
ぐらっぐ
らのまま電車に乗ったら、終電間際のあまりのラッシュに「ホントにこの電車今すぐ爆発すればいいのに」と思いました。いい加減に大人になれよ自分。
と
はいえ、駅で座り込んでるバカップルを見れば傘でつつき回したくなるし、最低限の礼儀も知らない職場の後輩には説教メールも送りたくなるし、人生とはイラ
イラの連続。
そのイライラを全部暴いて、一旦「どかーん」とぶっ飛ばしてくれたような。しかし結局中学生たちも人を殺した事実から逃れられないよ
うに、いくらイライラふっ飛ばしたって結局イライラと向き合わなくてはいけない絶望感。
そう、結局のところ絶望の淵を覗き込んだ感のある
映画体験でした。
「面白い」の一言で手放しで絶賛するには重すぎる。でも間違いなく映画としては面白かった。ありがとうございました。
最近のコメント