会社の先輩に「良かったよー」と言われ、同じ日に観てきた若手劇団(どういうわけか大人気)の公演に全く納得行ってなかった自分は即チケットを購入。そして今日観てきました。
26年もの間活躍している劇団にもかかわらず、実は初見。マキノさんの作品はプロデュース公演などでは観ているし、何人かお仕事でお目にかかっている役者さんたちもいるけど、劇団公演がどんな感じなのかは全く知らなかった。
…ほんと、観てよかった。こんな凄い演劇の先輩たちの最後の作品を観られてよかった。心からそう思いました。
一つ一つの場が長いので、時々まったりもしたけれど、本当に無駄のない構成の上手さ。日本語の美しさ。それを表現するキャストの底力。これだけ長く続いて、しかも人気が出て、さらに劇団外であれだけ沢山の劇団員が活躍している理由がよーくわかりました。我ながら今更過ぎる。不勉強すぎた。
内容に関して言えば、終戦記念日前日のこの日に観てよかった、と思った。いつ観てもいい話のはずだけど、さらに胸に来るものがある。現に今、思い返しながらこの文章を打っていてまた泣けてきた。あの頃があって、命がけで生きた人たちがいて、親世代があって、今がある。当たり前なんだけど、一人で東京で生きていると忘れがちなそんなことをガツンと思い出させられた。
演劇は結局、ストーリーをそのまま見せればいいというものではなくて、その裏にある登場人物たちの想いや繋がり、漂う空気感や時代の波、虚しさや切なさ、そんな「見えないもの」をいかにして見せるかなのだと思う。結局胸に響くかどうかはそこにかかっていて、そうなるに至るにはそれなりの場面数や間(時間)が必要で、だからこそどんどん上演時間が長くなってしまうんだな、と。
もちろん、演劇以外のエンタテインメントでも同じなのかもしれません。これからも私は貪欲に「見えない何か」を沢山自分にくれるものを探してゆきたいです。
にしても、最終公演でこんな凄い新作だなんて、カッコ良すぎだよ…!若手(私と同年代くらいではま、演劇界ではだまだ若手の域)は明後日の千秋楽までに絶対観るべき。
それにしても、誤った言葉を使うと「みっともない」「失礼だ」と親に叱られた頃の日本語は本当に綺麗だな。私も話し言葉は仕方ないにしても、必要な時には然るべき言葉をきちんと使える日本人でありたい。と思いました。
そういえば、マキノノゾミさんの傑作(と思う)のひとつに「東京原子核クラブ」という作品がある。戯曲読んで号泣した記憶があるので、再演されないかな、とひっそり思っている。(M.O.P.以外のどこかの劇団が再演したような気もするけど、プロデュース公演で上演されないかな、と期待)
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