世に「再演」される作品は数あれど、同じキャスト、同じ演出でここまで劇的進化を遂げた例は珍しいのではないでしょうか。
とにかく昨年の日本初演との違いに驚かされました。
ちなみに、ブロードウェイ版・オーストラリア版は観ていないのでそこはご了承いただきたく。あくまで日本初演と比較して、の話です。
とにかく坂本ピーターに余裕が出ていたのが良かった。去年は去年でそれなりに納得して観たのですが、今年の演技を観てしまうと、いかに硬さがあったかがよくわかる。
2006年のピーター・アレンはより人間らしく、調子が良くて野心と欲望に満ち(笑)、別れ際にすら誰もが「愛してるよ」と言いたくなるようなキュートな男になっていました。中身が坂本昌行だということをさっぴいても(笑)抱きしめたくなるような内面の可愛さを持った男でした。
そしてキャスト同士の距離感が大きく変わった気がします。どうやら座長はとても良いカンパニーを作ったようです。それぞれにピーターを愛する様が伝わってくる。初日の新聞記事やワイドショーでは(初演時もそうだったが)とかく男性同士のキスシーンばかりが取り沙汰されたものですが、ただ隣に座る、頬を撫でる、手を握る、そんな仕草それぞれに愛情が感じられてそれがまたピーターの人間像を浮かび上がらせるのに大いに役立っていました。
欲を言えばジュディ・ガーランドがより下品になっていたのが寂しかった。落ちぶれた生活にも失われない品のようなものが見たかった。そしてライザ…というより紫吹さんがもう少し女性らしい、伸びやかな高音でも歌えていたならば、ライザとの恋の始まりももっと初々しくかわいらしくなったろうに。しかし紫吹さんのスタイルは鉄壁ですね。あの年齢であそこまで無駄の無い二の腕。うっとり。
前回、「この人が出るなら再演見ない」と私に言わしめたIZAMさんでしたが(ごめん)、今回は演技がとにかく良くなっていた。歌も(SHAZNA再開したからということもないだろうが)とても良くなっていた。もちろん手放しで良いわけではないですが(だからごめんってば)、一曲の中で「あ、ここは得意なんだな」というところが見えたというか。得意と思われる部分の歌はすごく良かったです。声もすごくいいね。その良いところの出し方をもう少し自分でコントロールできるようになったら、今後またミュージカルで見てもいい役者さんです。
団さんと今さん、リトルピーターとヤングピーターは文句ございません。サイコー。
素敵な舞台でした。ありがとうございました。
こっから(イタイ)ファンモード入ります。
大好きなナンバーをもう一度聴けた喜びと、作品が全体的に底上げされていた喜び。それをわが人生でもっとも応援していた人が見せてくれた喜び。
なんかもう、たまらなくなってしまって、私は坂本さんの作品で初めて自主的にスタオベをしました。
「奇妙なゲーム」から苦節9年弱。長かった……!!
(ピンでメインを張ったところからカウントしています)
坂本昌行はミュージカル俳優として一皮剥けたと思います。
今日は祝杯です。シャンパンを買ってきました。
おめでとう、そしてここまで満足させてくれてありがとう。
ちくしょう参った、完全に惚れ直した。
誰に何と言われてもかまいません。今夜は最高の気分です。
なので、飲む。酔わせてくれ…!!
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